こじんまりした客席にちょこん。家でDVDを見るのとはまた違った“映画の時間”。ふっと予定が空いた日に、ひとりでぷらりと行ってみましょうか。あるいは、一緒に見たらどんなこと言うかなあ、なんて思う映画だったなら、友達や家族を誘ってみようかな。そしたら、帰り道、「私たちの心のモード」はそれぞれどんなふうに変わるんでしょう? それもまた、「小さな映画館の小さな冒険」ですネ。


『西の魔女が死んだ』には名女優シャーリー・マクレーンの娘サチ・パーカーが出演。不登校の中学生の女の子がおばあちゃんと一緒に過ごす生活、それは実は“魔女修行”の始まりでした…… そんなすっとんきょうな物語の中に、なぜかよく似た感情を憶えたときのことが甦ってくるかもしれません。

『赤い風船』『白い馬』はカンヌ国際映画祭で賞を受けたフランス映画の二本立て、真っ赤な風船を親友のように大切にする小学生・美しい白馬を必死で守ろうと駆け回る美少年、どちらも心にかれんで不思議な“足跡”を残すことでしょう。

リリー・フランキーが法廷画家に扮した『ぐるりのこと。』は、ある夫婦の姿を、1990年代に実際起きた社会事件を織り込みつつ綴るドラマ。見ながらふと「私の人生って、映画にするとどんなのになるのかなあ」なんて考えたり。


埼玉映画ネットワークの主な活動

1 日本映画の名作やミニシアター作品を地域で定期上映します。

2 良質な作品を県内に普及します。地域の映画サークル、自主上映団体の上映活動をサポートします。

3 「映画祭」「映画会」等の企画・運営を地域の皆様や賛同者と共に進めます。

4 映画文化の研究のため、監督・評論家・研究者等映画関係者の講演やシンポジウムを企画します。

彩の国シネマスタジオ 2005年4月にOPENしました。
(NPO法人埼玉映画ネットワーク&財団法人埼玉県芸術文化振興財団協働事業)

 かつて、日本のどの街にも映画館があり、地域の人々の憩いの場、交流の場として親しまれていました。 

 映画館の複合化・大型化は、たくさんの作品が選べる便利さを生み出しましたが、あちこちにあって「小屋」と呼ばれていたような、子どもたちからお年寄りまで誰もが気軽に足を運べる身近な映画館を失うことになりました。

 宣伝力の大きな作品がたくさん上映される一方で、懐かしの名画、世界各地の名作、大きく宣伝されていない作品はなかなか観ることができません。

 『埼玉映画ネットワーク』は2002年7月から、「あなたのまちで、あなたの仲間と、心温まる映画を」をスローガンに身近な場所で良質の映画をご鑑賞いただくことを目標に会場を借りながらの上映会を積み重ねてきました。2003年12月には「特定非営利活動法人」として埼玉県の認証を頂き、埼玉芸術文化振興財団をはじめ、県内のいろいろな団体と協働しながら活動を続けています。あなたもぜひお仲間に!

文=高橋千秋(映画ライター)
埼玉アーツシアター通信NO,18より転載
小さな映画館へ、ちょっと良い映画を見に行く。

とびきり贅沢ってわけじゃないけど結構“とっておき”。ささやかだけどでもやっぱり“また行きたいナ”。あれやこれやの毎日の中で、「ホッとできる場所・嬉しいひととき」を持っているのは、何となくすてきなことのような気がします。古い古いコーヒーショップとか、なつかしい味の総菜屋さんとか、遠回りなのになぜか好きな帰り道のお月さまとか、はたまた、ちょっといい映画をやっている小さな映画館で過ごす休日とか。

 彩の国さいたま芸術劇場の映像ホールでは、毎月「彩の国シネマスタジオ」を開催中。客席数150の小さな空間で、毎回選りすぐった「素敵な映画」を上映しています。丹誠こめて厳選した一本一本は、それぞれの「キラキラ」を放つとびっきりの映画たち。

‘07.04.15『フラガール』アフタートーク 映画評論家石子 順氏
2006年度より毎月1回3日間になりました。映画評論家・監督・研究家をお呼びしてのアフタートークも好評です。150席の小さなホールはゆったりとしてどのお席からも良く観えるアットホームな空間です。ぜひ足をお運びください。

埼玉映画ネットワーク 活動概要